【読書】赤川次郎『暗殺』

赤川次郎 ├ 赤川次郎

赤川次郎さんの『暗殺』を読みました。

あらすじ 

入試の日の朝、工藤麻紀は大学の最寄り駅で、竹内貞夫が射殺されるのを目撃するが、試験開始に間に合わないと思い、その場を立ち去る。
その後、麻紀が見たのと別人が犯人として逮捕されるが、きっかけを失った麻紀は、警察に目撃証言を行えずにいた。
一方、温泉旅館で仲居として勤める佐伯芳子のもとには、10年前に別れた竹内から、少女の服が届けられていた。

感想

いかにもといった感じの赤川次郎さんらしい作品。
暗殺の瞬間を見られておきながら、口を封じなかったのは、『殺し屋志願』を思い出させてくれるでしょうか。
孤軍奮闘する刑事に、政界の闇。そこに彩りを持たせる女子大生。

赤川次郎さんらしく、すらすらと頭の中に入ってくる作品でしたが、最初の方から登場していた少女の服の破壊力がいまいち感じられませんでした。
あれにもう少し意味を持たせられていたらなぁと、ちょっと残念な気分に。

西原ことみ刑事のことですから、きっちりカタをつけてくれるのでしょうが、ちょっとすっきりとしない終わり方も気になりました。

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