森博嗣さんの『情景の殺人者』を読みました。
あらすじ
探偵事務所長の小川令子が俳優の草元明美と浮気調査の契約を結んだ日、明美が稽古場の裏の駐車場で殺害された。
積もった雪に広がる血痕。
実は、過去にも雪の上に血痕を残して女性が殺害された事件が2件発生していたという。
感想
「Xシリーズ」の椙田から探偵事務所を受け継いだ小川令子と、「Gシリーズ」の加部谷恵美がコラボした「XXシリーズ」の第3弾です。
積もった雪の上に血痕を残すという情景にこだわった殺人事件。
果たして、これらは連続殺人事件なのか?
森博嗣さんにしては珍しく(?)最後まですんなりと読める作品になっていました。
それが喜ばしかったり、物足りなかったり…
演劇を舞台にした作品なのに、演劇に関する記述が少なく、いつの間にか最終局面まで来てしまうあたりは、やっぱり森ワールドなのでしょうか。
読み終わってから、何にページ数が割かれていたのかなぁと思い返してみたのですが、うーん、何だったんだろうって…
あらたに「XXシリーズ」と名付けられたこのシリーズ、もうしばらく続きそうなので、次作を楽しみに待ちたいと思います。
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