大倉崇裕さんの『秋霧』を読みました。
月島で何でも屋を営む倉持に、新しい依頼が舞い込んだ。
病院に入院中の会社会長・上尾誠三から、天狗岳登山の様子を動画に収めてきてほしいとの依頼だ。
さっそく、動画を撮影してきた倉持だが、上尾にDVDを渡して帰宅する途中、3人の男女に拉致されてしまう。
その窮地を救ったのが、元自衛隊員の深江信二郎だった。
『夏雷』に続く、「便利屋倉持シリーズ」の第2作です。
今回も”山岳ミステリ”。アクションシーンも多めです。
『夏雷』を読んでいなくても楽しめると思いますが、深江が登場する『凍雨』は読んでいた方が楽しめるかも。
深江の人となりがよくわかると思います。
『夏雷』でも感じたことなのですが、倉持は物騒なことに巻き込まれすぎ。
シリーズものの主人公としての存在感を出したいのかも知れませんが、もう少しお手柔らかにお願いしますと思ってしまったり。
今回は『凍雨』で主人公を張った深江が登場。
ということは、相手も非常に手強いということに。
ミステリというよりは、アクションものと言った方が良いのでは?と思いましたが、最後にミステリの要素が用意されていました。
緊迫感のあるシーンを終えて、ふーっと息をついたところだったので、意表を突かれてしまいました。
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