【読書】周木律『五覚堂の殺人』

周木律 堂シリーズ ├ 周木律

周木律さんの『五覚堂の殺人』を読みました。

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あらすじ 

宮司百合子は、同じゼミの志田悟の付き添いで、建築科の沼四郎が建てた五覚堂を訪れる。
五覚堂では、悟の祖父・幾郎の遺言状が公開されることになっていた。
遺言状では、財産の8割を長男に、残りの2割を次男と三男に遺すという文言とともに、遺言状の発効は公開30時間後、その間五覚堂から出ることも、外部と連絡を取ることも禁止するとされていた。
しかし、五覚堂にある密室の小礼拝堂内で、長男の正胤と正胤の娘・万里が殺害されてしまう。

感想

「堂シリーズ」の3作目です。
相変わらずの理系ミステリですが、前作『双孔堂の殺人』のような、読者をふるいにかけるようなところはありません。
数学が好きな方は、それなりに楽しめるでしょうし、数学が苦手な方は、適当に読み飛ばしていっても大きな問題はないと思います。
また、フラクタル図形などが出てきますので、絵を見ているだけでも楽しめるかも。
特に、エッシャーの『天国と地獄』というのが、私は面白いと思いました。

『双孔堂の殺人』で登場した、警察庁の警視・宮司司と、その妹の百合子が再登場しますが、この2人は、次作『伽藍堂の殺人』にも登場するようですね。このシリーズのレギュラーになっていくのでしょうか。

密室殺人における、誰が、どうやってについてですが、どうやっての部分はわかりませんでしたが、誰がというところはわかりました。
動機から導いたのではなく、この人でなければ成し得ないというところから解いたのですが、正解。
そこから動機を導いたといった感じでしょうか。

五覚堂の秘密については…
相変わらず、大がかりな仕掛けを用意してますね。
途中までは想像の範囲内でしたが、そこから先は、ぶっ飛んでいました。

悟の秘密については、気づかなかったなぁ。
もう1度確認したくらい。
これから読む方は、登場シーンから、注意深く読んでみてくださいね。
たぶん、それでも気づかないと思います。

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