岡嶋二人さんの『そして扉が閉ざされた』を読みました。
あらすじ
毛利雄一、成瀬正志、影山鮎美、波多野千鶴の4人は、3ヶ月前、三田咲子の別荘に招かれたが、仲違いから咲子が車で別荘を飛びだし、崖から転落死するという事故が発生した。
咲子の母・雅代に呼び出された4人は、別荘の地下に作られた核シェルターに閉じ込められてしまう。
そして、トイレの壁には、赤いペンキで「お前たちが殺した」と書かれていた。
感想
表紙の絵にある車を見て、アルファロメオ『ジュリア・スパイダー』だ!と思わず興奮してしまった私。
すっかりアルファロメオの虜になってしまっています(今は自分の車を持っていないけど、以前はアルファロメオユーザーでした♪)。
まぁ、そんなことはどうでもよくて…
地下室に閉じ込められた4人が、脱出を試みつつ、咲子を殺した犯人に迫るという作品です。
物語は雄一の視点で描かれ、咲子が亡くなった夜の描写も雄一目線なので、残りの3人の中に犯人がいる?
でも、アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』のパターンなら、読者を欺くのは簡単だなぁと、ミステリのお約束ごとから犯人を絞っていく私。
でも、その場にいた4人にわからないのだから、私にわかるわけないじゃんって…
そんなことを言いつつも、自分なりに結論を出してみたのですが、見事に外れました。
最後、核心に迫る部分は、驚きの連続。
いや、驚いたというより、唖然としたと言った方が正しいでしょうか。
1987年刊行と、少し古い作品ですが、今も色褪せない面白い作品だと思います。
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