小路幸也さんの『東京バンドワゴン』を読みました。
あらすじ
『百科事典はなぜ消える』
堀田家は明治時代から続く古書店〈東京バンドワゴン〉を経営している4世代8人の大家族。
その古書店に、朝になると百科事典が2冊増え、夕方にはなくなっているという珍事が発生。
どうやら、近くのマンションに住む小学1年生・大町奈美子が関わっているようなのだが……
感想
『マイ・ディア・ポリスマン』ですっかり虜になってしまった、小路幸也さんの作品です。
今年4月に発売された『ペニー・レイン』まで、18冊も続いているシリーズなのだとか。
相変わらず、ほんわかとした雰囲気。
2年前になくなったサチさんが語り手というところも、このほんわかとした空気に一役買っているのではないでしょうか。
ひと癖もふた癖もある人物から成るこの大家族ですが、集まってみるとお互いがお互いを中和し合って、マイナスを打ち消し合っている様子。
ほのぼのとした気持ちにさせてくれる1冊になっています。
『百科事典はなぜ消える』の他、『お嫁さんはなぜ泣くの』、『犬とネズミとブローチと』、『愛こそすべて』が収められています。
『お嫁さんはなぜ泣くの』
青の婚約者だという牧原みすずが、〈東京バンドワゴン〉を訪ねてきた。
古本屋で働くのが夢だと言い、さっそく住み込みで店の手伝いをはじめる。
一方、藍子は何やら心配事があるらしく、仕事が手につかない。
『犬とネズミとブローチと』
〈東京バンドワゴン〉店主の勘一の幼馴染みの勇造が、同じ老人ホームに入っている松谷峰子が行き先を偽って出かけたと、勘一のもとを訪ねてきた。
峰子は、勘一が見繕って老人ホームに譲った古書の1冊を手に、出かけたという。
『愛こそすべて』
青とすずみの結婚式が10日後に迫ってきた。
姉の藍子は、父の我南人に、青の産みの母親に知らせることはできないかと相談する。
一方、結婚式を挙げる神社の康円に浮気の疑惑が持ち上がる。
コメント
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私は最新刊の18巻目を読み終えたばかりです(^^)/
しかし、よく続きました!
ちょっとマンネリもありつつ、今は年一を楽しみにしてますよ(*^^*)
ゆっくり楽しんで下さいね!
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>takakoさん
コメントありがとうございます。
私はようやく9冊目を読み終えたところ(UPが全然追いついていませんが…)
たくさんあるなぁと思っていましたが、最新刊が18巻ということは、もう半分読んだことになるんですね。
1年に1冊というと、赤川次郎さんの杉原爽香シリーズのイメージが。
あちらは、15歳からはじまって、毎年1歳ずつ歳をとりながら今年で50歳。
こちらもまた凄いなぁと思ってしまいます。