【読書】森博嗣『歌の終わりは海』

森博嗣 XXシリーズ └ 森博嗣

森博嗣さんの『歌の終わりは海』を読みました。

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あらすじ

探偵事務所を構える小川令子は、作詞家・大日向慎太郎の妻・聖美から、慎太郎の浮気調査を依頼される。
手始めに1週間慎太郎の動きを確認した令子と加部谷恵美だったが、慎太郎が屋敷の外へ出たのは、犬の散歩が2回と海の見える橋の上で涙を流す姿だけだった。
聖美からは調査の継続を依頼されるが、大日向家の離れに住む慎太郎の姉・沙絵子の死体が発見される。
沙絵子は車椅子生活を続けていたが、床から4.5m離れた梁から1mくらい下で首を吊っていた。
警察は、何者かが自殺幇助を行ったとみて捜査を行う。

感想

『すべてがFになる』から始まった、「S&Mシリーズ」からの直系(と言えば良いのかな?)の作品は、現在刊行されているものすべてを読み切ったんじゃないかと思います。
「S&Mシリーズ」が10冊、「Vシリーズ」も10冊、「四季四部作」が4冊、「Gシリーズ」が11冊、「Xシリーズ」が6冊。そして、シリーズ外の『馬鹿と嘘の弓』と本作。計43冊。
長かったです。
でも、個人的に好きだったのは「S&Mシリーズ」だったかなぁ。
後半は理解に苦しむ作品が多々あり。
それでも、読ませてしまうところが凄いんですけどね。

今回は、高さ4.5mの梁からぶら下がった自殺者の謎。
高いところに死体が、と言えば、『ηなのに夢のよう』『タカイ✕タカイ』といった作品がありましたが、さてさて、今回はどんなトリックが?と思ったのですが、ええと…

主要登場人物の欄に、西之園萌絵の名前があって期待していたのですが、終盤にちょこっと出てくるだけ。
それでも、事件のヒントを残していくあたりが、森博嗣さんの中での位置づけを感じるところです。
また、「Gシリーズ」で加部谷恵美と一緒に活躍した雨宮純も登場。
良い意味で変わらないなぁと思いながら読んでいました。

最後は少し消化不良でしたが、今は43冊を読み切った余韻に浸っています。

コメント

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