中山七里さんの『嗤う淑女』を読みました。
あらすじ
中学生の野々宮恭子は、神野美香のグループからいじめを受けていた。
そんな恭子のクラスに、従姉妹の蒲生美智留が転校してくると、いじめの標的が美智留に変わっていく。
しかし美智留は、男子生徒をうまく使って、美香が転校するほどのダメージを与える。
さらに恭子と美智留は、虐待を繰り返していた美智留の父親・典雄を、自殺に見せかけて殺害する。
感想
私の中の中山七里さんのイメージとはちょっと違う作品になっていました。
どちらかというと、赤川次郎さんが書きそうなストーリー。
でも、読み終えてから振り返ってみると、中山七里さんらしさが出ているから不思議です。
読み終わっての感想は、「女性って怖いな」というものですが、私の偏見でしょうか?
でも、男性だったら違う怖さになると思うんですよね(これも偏見?)。
5章からなっているこの作品ですが、1章を読み終えた時点では、誰が”嗤う淑女”なのかがまだ未確定。
2章、3章と進んでいくうちに、誰が”嗤う淑女”なのかがはっきりしてくるストーリーになっています。
はじめは、章ごとに”嗤う淑女”が変わるのかな?とも思ったのですが、最後まで読むと1人しかいないことが明白(中山七里さんらしい仕掛けもありますが…)。
シリーズ化されていて、『ふたたび嗤う淑女』、『嗤う淑女二人』と続いていくそうですが、今から続編を読むのが楽しみです。
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