【読書】森博嗣『ηなのに夢のよう』

森博嗣 Gシリーズ └ 森博嗣

森博嗣さんの『η(イータ)なのに夢のよう』を読みました。

あらすじ 

神社の松の木の枝から首を吊っている死体が発見されたが、松の木の枝は地上12mの高さ。
その神社にかけられた絵馬の1つには、「ηなのに夢のよう」と書かれたものがあった。
さらに、公園の池の島でも首吊り死体が見つかる。
その島は岸から20m離れたところにあったが、衣服は濡れていなかった。
そこにもまた、「ηなのに夢のよう」と書かれた絵馬が吊されていた。

感想

「Gシリーズ」の第6作です。
これまで使われてきたギリシャ文字、Φ、θ、τ、ε、λは使ったことがあるのですが、ηは使った記憶がありません。
どんなときに使うのかな?と思ってWikipediaで調べてみると、未知数、デデキントのイータ関数、ミンコフスキー計量、金属原子に対する配位数、粘性係数、エネルギー効率などに使われるそうですが、私の専門とはあまり関係なさそう。
エネルギー効率のところで使ったかも知れませんが、記憶にはありません…

今回、西之園萌絵の両親が亡くなった飛行機事故の話が出てきます。
もともとは「S&Mシリーズ」の時に明かされた事故だけに、今さら感が…
というか、今になってそこを動かしてきたことに驚かされました。

「Gシリーズ」の転換点とも目される作品ですが、瀬在丸紅子、保呂草潤平の「Vシリーズ」のキャラクターが登場。
瀬在丸紅子が出てきたことで、探偵役が3人になってしまいましたが、今後どう展開されるのか楽しみです。

最終盤は萌絵の周りにも大きな変化が現れて、こちらもどうなっちゃうんだろう?と、次作以降が気になってしかたありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました