赤川次郎さんの『三毛猫ホームズと炎の天使』を読みました。
地震による崩落事故で、7人の男女が洞窟に閉じ込められた。
空気が薄くなって、意識がもうろうとしてきたとき、1人が過去に人を殺したと、告白をはじめた。
幸い、7人は救出されたものの、そのうちの1人・仲間千枝が刺殺され、さらに、小泉昭男が轢き逃げにあって死亡する。
「三毛猫ホームズシリーズ」の最新刊です。
なんと、55巻目になるのだとか。
そして、私の好きな長編。
私の中では、この「三毛猫ホームズシリーズ」は、短編と長編でガラリと評価が違っていて、断然長編押しなんです。
その理由は、長編には片山刑事のロマンスが描かれていることが多いから。
これが短編だと、いろいろはしょった感じが出てしまう気がするんです。
28歳という年齢は、今の世では晩婚のうちに入らないのでしょうが、そろそろ落ち着いてほしいものだなぁと思ってしまいます。
タイトルにある「炎の天使」は、オペラの題名なんですね。
この作品を読んで、はじめて知りました。
本場ウィーンやミラノ、ニューヨークへも足を運んで観劇される赤川次郎さんらしいタイトルに。
もちろん、作品の中にも取り入れられています。
事件の顛末については、だいたい予想どおり。
今回はちょっとやさしかったかな?
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