米澤穂信さんの『秋期限定栗きんとん事件』を読みました。
あらすじ
同じ小市民を目指していたが、別々の道を歩むことにした小鳩常悟朗と小左内ゆき。
やがて、小鳩には中丸十希子、小左内には瓜野高彦という彼女、彼氏ができる。
瓜野は船戸高校新聞部の1年生。
毎月発行する〈月報船戸〉に、学校外の出来事も取り入れようと提案するが、部長の堂島健吾に潰される。
そんな矢先、〈月報船戸〉にコラムを載せることになり、瓜野は市内で発生している連続放火事件を取り上げることに成功する。
感想
小左内さん怖~!
おかげで、読んでいるうちに書こうと思っていたことが全部飛んで行ってしまいました。
互恵関係のパートナーだった小鳩と小左内が、前作『夏期限定トロピカルパフェ事件』で関係を解消して、どうなってしまうのかなぁと思っていたこのシリーズ。
早々に2人に彼氏、彼女ができて、青春を謳歌しているみたい。
でも、この2人の関係あっての「小市民シリーズ」ですから、いつ、どんな形で復縁するのかなぁと思いながら読んでいました。
今回扱う事件は、連続放火事件。
高校生が扱うにしてはちょっと大きな事件だと思いますが、新聞部の瓜野は独自に放火場所の法則を見つけて、犯人を追います。
その時点で、警察に報告しろよと思うのですが、周りを出し抜きたいジャーナリスト魂が邪魔をするのでしょうか。
最後は恐ろし~となってしまいましたが、高校生たちの行動に、昔を思い出してしまったおじさんでした。
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