大倉崇裕『アロワナを愛した容疑者』

大倉崇裕 警視庁いきもの係シリーズ ├ 大倉崇裕

大倉崇裕さんの『アロワナを愛した容疑者』を読みました。

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あらすじ 

内閣管理室室長・馬力階二郎の三男・光吉がマンションの1室で殺害された。
室内でアロワナが飼われていたことから、警視庁総務部動植物管理係の須藤と薄に声がかかるが、2人を待っていたのは10年前にシンガポールで略奪された〈クレセント〉と呼ばれる個体であることがわかる。
事件の裏に、フィッシュ・マフィアの影が見え隠れして…

感想

薄圭子のおとぼけっぷりに磨きがかかっています。
しかも、上司の須藤の調子まで狂わされてきたようで…
私にとって、このシリーズは息抜きや気分転換を兼ねているのですが、思わず吹き出すこと数回。
家族からは変な人だと思われていそうですが、笑いのツボが大倉崇裕さんとよく似ているようで…

ただ1点気になるのは、宗教法人〈ギヤマンの鐘〉って必要ですかね?
話をややこしくしているだけで、〈ギヤマンの鐘〉が関係したから何かが変わったということはあまりないような気がするんです。
短編ということもあって、〈ギヤマンの鐘〉を抜いた方がすっきりするんじゃないかなって思います。
もちろん、今のままでも充分面白いんですが。


表題作のほか、『タカを愛した容疑者』、『ランを愛した容疑者』が収められています。

『タカを愛した容疑者』
友人の代わりにタカの世話をしていた薄圭子のもとに、出渕榮太郞という老人が、愛犬がいなくなったと怒鳴り込んできた。
その場はなんとか治まったものの、その夜、出渕が何者かに撲殺されてしまう。
所轄署の刑事たちの目は、薄に向けられ…

『ランを愛した容疑者』
高秀プリントの創業者・高秀殿和が自宅の階段から転落して死亡した。
高秀は4年前に亡くなった妻の跡を継いで、コチョウランの栽培を趣味にしていた。
しかし、いきもの係の薄は、ランの生育状態や世話の仕方がまちまちであることに気づく。

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