赤川次郎さんの『グリーンライン』を読みました。
あらすじ
秋川裕果は、公立中学からT女子学院へ編入した。
そのT女子学院の廊下の真ん中には緑の線が描かれており、生徒はその線の上を歩く決まりになっていた。
裕果が高校3年生になったある夜、ボーイフレンドの長久保元久と公園を歩いているところを、4人組の不良に襲われた。
7年間眠り続けた裕果だったが、奇跡的に意識を取り戻す。
その一方で、時効を間近に控えた4人の男たちは色めき立つ。
感想
赤川次郎さんが最後に用意していたカードが、物語中盤でわかってしまったので、驚きには少し欠けてしまった感があります。
刑事の弓浜が、なぜこれほど執拗に事件を追いかけるのかがわからなくて、いろいろと考えてしまいましたが、最後にその理由がわかって納得。
ただ、弓浜の言いたかったことがどれだけ読者に伝わったのかな?という点は少し疑問でした。
少々余談になりますが、裕果が通っていたT女子学院の廊下の真ん中には、タイトルにもなったグリーンライン、緑の線が描かれていて、生徒はその上を歩く決まりになっていたとのことですが、真ん中に線が1本あるだけでは、生徒同士が鉢合わせしてしまうのではないかと思ったのは私だけでしょうか?
そんな重箱の隅をつつくようなことをするなと言われてしまいそうですが…
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