米澤穂信さんの『ふたりの距離の概算』を読みました。
あらすじ
4月になり、折木奉太郎らが通う神山高校にも新入生が入ってきた。
奉太郎と千反田えるらが所属する古典部も、形ばかりの勧誘活動をしていたところ、大日向友子が入部したいと言ってきた。
しかし、5月末の本入部届締め切りの日の前日、大日向は古典部に入部しないと言い出した。
そして、翌日は神山高校のマラソン大会。奉太郎は2万メートルを走る時間を、大日向が突然古典部に入らないと言い出した理由を推理する時間に充てることにする。
感想
「古典部シリーズ」第5弾です。
上級生ゼロ状態から4人でスタートした古典部に、待望の新入生が!
5人の空気は決して悪いものではないと思われたのに、大日向が本入部届を出さないと言い出します。
自分の責任だと落ち込む千反田。
奉太郎は、翌日のマラソン大会を、大日向が入部しないと言い出した理由を推理する時間に充てますが、期限が決まっている推理劇というのは、この作品の特徴のような気がします。
日常の何気ない1コマを切り取って、その謎に奉太郎が挑む。
他人から見ればどうでも良いようなことなのに、惹きつけられてしまうのはなぜなんでしょう。
別に、「続きが読みたーい!」ってなるわけではないのですが、気がついたら続編を手に取ってしまっている。
私にとってはそんなシリーズです。
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