中山七里さんの『連続殺人鬼カエル男』を読みました。
あらすじ
分譲マンションの13階の外壁に取り付けられたフックに、全裸の女性の死体が吊されるという事件が発生する。
女性の死体はブルーシートで包まれていたために発見が遅れたが、シートの端には、「きょうかえるをつかまえたよ……みのむしのかっこうにしてみよう。くちからはりをつけてたかいたかいところにつるしてみよう。」と書いた紙片が貼り付けられていた。
4日後、廃車工場でスクラップにした自動車のトランクの中から、男性の死体が見つかり、前回同様のメモが残されていた。
マスコミは〈カエル男〉と名付け、大々的に報道を開始する。
感想
まだ中山七里さんの作品を数多く読んだわけではないのですが、これまで読んだ作品とはちょっと異質な感じがしました。
まず、描写が結構グロテスク。
人間をカエルに見立てて殺害するわけですから、当然グロテスクな殺害方法になるのですが、読んでいてちょっと気持ち悪くなりそうになることがありました。
でも、ホラーは苦手なくせに、こういったグロテスクな話は結構好きだったりと、自分の意外な一面が垣間見られたり…
そして、ハードボイルド。
捜査にあたる刑事が、映画『ダイ・ハード』のように、死と隣り合わせの状況に追い込まれていきます。
途中までは、県警捜査一課のこのコンビを、シリーズ化してくれないかなぁなんて思いながら読んでいたのですが、毎回これだけ痛めつけられると、さすがに可愛そうかなぁなんて思えてきてしまいます。
中山七里さんの作品には、『連続殺人鬼カエル男ふたたび』という作品があるようなのですが、ここでもまたこの捜査一課コンビが登場するのでしょうか…
物語の途中までは、中山七里さんらしからぬストレートな展開に見えていたのですが、最終盤になってから、「どんでん返しの帝王」らしく、2転3転。
中山七里ワールドを堪能することができました。
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