赤川次郎さんの『フルコース夫人の冒険』を読みました。
あらすじ
カルチャースクールの常連・中沢なつきは、近隣のカルチャーセンターや文化教室の類いのほとんどに顔を出していることから、〈フルコース夫人〉と呼ばれていた。
そんななつきに目をつけたのが、芸能プロに勤める藤原だったが、なつきは藤原が学生時代に一目惚れした相手だった。
CF(コマーシャルフィルム)に出演することになったなつきだったが、撮影現場で娘のさやかとのツーショットが監督の目にとまり、親子主演で映画に出ることに!
感想
スカウトの目にとまって、素人からいきなり映画デビュー!という話は、赤川次郎さんの得意とする話の1つです(『虹に向かって走れ』、『スクリーンの悪魔』など)。
しかし、スカウトされるのが娘の方ではなく、母親の方だったというのは、他にないのではないでしょうか。
親子で映画出演という話は、『ひとり夢見る』がありますが、あれはちょっと違った話だし…
ともかく、赤川次郎さんが得意としている話なので、安定感が抜群です。
それでいて、少しも古くささを感じない、フレッシュな感じがします。
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