赤川次郎さんの『消えた男の日記』を読みました。
大物政治家が絡む事件を深追いしすぎた入江は、部下の柴田依子、大内栄二と共に現場を離れ、小さな田舎町の警察署での〈特別研修〉の講師を命じられた。
今回、講師を引き受けた町では、駅を降りた途端、入江に「お父さん」と呼びかける少女が…
少女の父親は失踪し、頭が少しおかしくなっているのだと署長が説明するが、その晩、依子たちに向けて少女が投げ文を寄こした。
依子は少女の父親が遺したという日記帳を手に入れるが、中身はラテン語で書かれていた。
赤川次郎さんらしい展開で、予想したとおりのストーリーで、予想どおりの結末に導かれます。
悪く言うと、マンネリということになるのかも知れませんが、読者が、赤川次郎さんなら次はこう書くんだろうなと思うとおりにストーリーが進むというのは、そう簡単なことではありません。
予定調和とでも言えば良いのでしょうか。
ただ1点気になったのは、ほとんどの人たちがハッピーエンドを迎えた中で、1人だけババを引き続けた人がいること。
最後に一発逆転というのを期待していたのですが、ちょっと無理があったでしょうか。
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