赤川次郎『吸血鬼は初恋の味』

赤川次郎さんの『吸血鬼は初恋の味』を読みました。

 

 

泉ルミと佐伯哲也は、かつて恋人同士だったが、ルミの海外出張中にお互いが死んだと吹き込まれた。
しかし、ルミは社長の息子・安田則男との結婚披露宴の最中に、死んだはずの佐伯と再会する。

赤川次郎さんらしく、かつ、わかりやすい設定。
そこに殺人事件を1つ絡めることで、奥深さを醸し出しています。
細部に交えられたユーモアについては、深く考えない方が良いかもしれません。

表題作のほか、『吸血鬼の小さな灯』、『吸血鬼と真夜中の呼び声』が収められています。

『吸血鬼の小さな灯』
フォン・クロロックと娘のエリカは、パーティからの帰り道、踏切へ飛び込もうとしている母娘を見つける。
母娘は、生活保護の申請をしたものの、拒否されていた。

『吸血鬼と真夜中の呼び声』
三崎雄一は10年来の引きこもり。
ある日、TVから「目覚めよ」と呼びかけられた。雄一は選ばれし者なのだと言われ、母親を殺害してしまう。

 

 

 

 

 

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