赤川次郎さんの『危険な相続人』を読みました。
21歳にして企業グループの社長を務める堂之池桐子には、付き合っている男性を殺したくなるという癖があった。
そしてまた、堂之池家の目の前で、桐子の恋人・内田浩一が殺害された。
一方、桐子はグループ企業の1つが新しく建設した工場の落成式に参加するが、工場の安全対策部長を務めていた今井から、自分を病院に釘付けにして、幹部らが何かしようとしていると訴えられる。
21歳にして企業グループの社長を務める女性。しかも、交際相手を殺害する癖がある…
いかにも赤川次郎さんらしい設定です。
しかし、普通なら、どこかで見たような話になってしまうところを、最後まで読ませてしまうところが赤川次郎さんのすごいところです。
似通った設定でも、展開は変幻自在。展開を予想しながら、ページをめくるたびに裏切られるのが楽しくてしかたありません。
個人的には、この時期の赤川次郎さんの作品は外れがないなと思っています。
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