森博嗣さんの『笑わない数学者』を読みました。
あらすじ
N大学建築学科助教授の犀川創平は、2年生の西之園萌絵とともに、著名な数学者・天王寺翔蔵が住む〈三ツ星館〉に招待される。
パーティーの席上、翔蔵は館の前の庭にある、10トン近くもあるオリオン像を消してみせる。
そして、翌朝、再び現れたオリオン像の足下には、翔蔵の息子で作家の宗太郎の妻・律子の死体が横たわっていた。
さらに、律子の部屋では息子の俊一の死体が見つかる。
感想
東野圭吾さんのとある作品に出てきた壮大なトリックのおかげで、オリオン像が消えたトリックはすぐにわかりました。
ただ、肝心の事件の真相の方は、ある要因に惑わされてしまい、犀川より先に解くことができませんでした。
理系ミステリだからなのか、「10を2つと4を2つを足したり引いたり掛けたり割ったりして24を作れ」といった問題が途中で出てきます。
理系人間の私は、答えが出るまでに解いてやろうと、ついつい必死になって考えてしまいます。
そういえば、3つめの問題の答えは明示されていないような気が…
オリオン像消失の謎がすぐにわかってしまったからかなぁ。いつもより少し面白みに欠けていたような気がしてしまいました。
でも、このシリーズは私に合っている気がしますので、今後もどんどん読んでいきたいと思います。
コメント