赤川次郎さんの『吸血鬼は炎を超えて』を読みました。
あらすじ
フォン・クロロックと娘のエリカ、エリカの友人橋口みどりと大月千代子は、クロロックの取引先の新社屋完成披露パーティに出席するが、パーティーの最中、下階で火事が発生する。
さらに、クロロックの敏感な鼻は、血の臭いを嗅ぎつけていた。
感想
各個人の自分勝手な思いが交錯する。
そんな作品を、少年、少女向けに書き直すと、こういった作品になるのかなと、感じました。
少し物足りないような気もしますが、ターゲット層を考えると妥当な内容なんだと思います。
表題作のほか、『吸血鬼は裏切らない』、『すべての道は吸血鬼へ続く』が収められています。
『吸血鬼は裏切らない』
S市の市長・仲本は、上京時にホテルの部屋を抜け出して、女性の部屋を訪ねていって殺害されてしまう。
同じホテルに家族で来ていたフォン・クロロックの息子・虎ノ介が荷物の下敷きになりそうになったのを、白井あやのが間一髪助けてくれるが…
『すべての道は吸血鬼へ続く』
市原あや子は友人2人と歌手の「高原ライブ」を見に行ったが、帰りに道に迷ってしまう。
同行した友人の加藤ひかるは学長の娘で、自宅に娘を預かったので3億円用意しろとの電話が入る。
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