赤川次郎さんの『恋愛届を忘れずに』を読みました。
安永恭子は、課長の峰島と専務の山村から、会社を救うために重要書類を先方に届けて欲しいと依頼される。
しかし、秘書から書類を受け取った食堂で、一瞬目を離した隙に書類を盗まれてしまった。
慌てて食堂から出た恭子は、似た恰好をしていた大学生の吉原和司を捕まえるが、別人だとわかって愕然とする。
「お約束」というやつでしょうか。
赤川次郎さんなら、こういうストーリーだろうなと、想像がつくのですが、その予想どおりのストーリーを一気読みさせてしまう筆力があります。
4編の短編が収められているのですが、どれも赤川次郎さんらしい作品でした。
表題作のほか、『私への招待状』、『町が眠る日』、『私からの不等記号』が収められています。
『私への招待状』
OLの佐田由紀子のところに、結婚式の招待状が届いた。
しかも、結婚することになっているのは、職場で女子社員に人気の二枚目・上尾雄一郎と由紀子だった!
『町が眠る日』
今日は団地の運動会。
役員たちが準備に駆け回るなか、団地に住む6、7歳の女の子が行方不明になってしまう。
一方、団地の管理事務所で勤務する大岡老人は、エレベーターの点検のため、休日出勤をする。
『私からの不等記号』
久本隆一は、恋人の根津珠代を殺害した。
そのあと、女子高生の西原祥子とホテルに入る。
1度切りの関係のはずだったが、祥子が会社に久本を訪ねてきて…
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