赤川次郎『三毛猫ホームズの好敵手』

赤川次郎さんの『三毛猫ホームズの好敵手(ライバル)』を読みました。

 

 

飯田康男と河原茂の2人は小学生の時からのライバル。
同じ中学、高校、大学へ進み、常にトップを争ってきた。
就職するときになって、はじめて別の道を歩んだ2人だったが、飯田は社長になり、勤めた会社が倒産した河原を社員として雇った。
その飯田の会社の社長室で、飯田の妻・咲子が殺害されてしまう。

人間関係がちょっとややこしくて、記憶力の悪い私がのほほんと読んでいると、途中でわけがわからなくなってしまいました。
小学生の時からのライバルというのは面白いのですが、それが十分に活かされていたのかというと、なんとも…
人間関係がつかめていなかったから混乱しただけという意見もあるとは思いますが、もう少しシンプルにしてくれた方が読みやすかったかなぁと…

表題作のほか、『三毛猫ホームズの有給休暇』、『三毛猫ホームズの写真館』、『三毛猫ホームズの殺人カクテル』が収められています。

『三毛猫ホームズの有給休暇』
三輪智子は姉の自殺の原因を突き止めるため、姉と同じ会社を受験した。
姉の幸代は管理職の1人と恋仲になり、金の使い込みの罪をかぶせられていた。

『三毛猫ホームズの写真館』
谷内初、みどり夫妻は、新婚旅行で山間の温泉町へ。
しかし、初がカメラを取りに戻っている間に、みどりは写真館の前から姿を消してしまう。

『三毛猫ホームズの殺人カクテル』
片山は友人の三田竜治の婚約者がパーティに出席するが、婚約相手の遠野百合は自殺を遂げていた。
三田はパーティの出席者に遅効性の毒薬を飲ませ、百合を自殺に追い込んだ人物が名乗り出なければ、皆殺しにすると迫る。

 

 

 

 

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