赤川次郎さんの『卒業旅行』を読みました。
あらすじ
同じ社宅に住む沢田加奈子、伊地知友江、南村かおる、足立由紀子の4人は大の仲良し。
同じ大学に進むんだと言って、見事4人揃ってK女子大に合格した。
しかし、親が勤める会社で内部告発騒ぎが起き、その犯人捜しを沢田が行うことになって、状況が一転する。
見せしめに処分された南村と足立は会社を去り、娘たちも大学をやめることになってしまう。
しかし、大学に入ったときの約束である、卒業旅行に行くために、再び4人が集まる。
感想
途中、時間が数年前に遡っているのに気がつかず、何かおかしいなと思いながら読み進めることになってしまいました。
私の読み方が悪かったのでしょうが、少しわかりづらかった気がするのが残念でした。
また、娘4人は下の名前で、父親は姓で呼ばれるため、親と子の関係を掴むのに少し苦労しました。
覚えればすむことなのでしょうが、いつものように気楽に読み進めていると、途中でわけがわからなくなってしまいました。
女性は名前で、男性は姓でというのが小説の慣例ではありますが、気楽に読めるのが赤川次郎さんの作品の良いところでもあるので、もう少しわかりやすかった方がうれしかったかな。
最後は、思いも寄らぬ展開。
思い返してみれば、ちゃんと伏線が引かれていたのですが、まさかと思って、想像だにしていませんでした。
でも、思っていたのと正反対の結末で、読み終わったあとの満足感は高かったです。
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