赤川次郎さんの『吸血鬼はレジスタンス闘士』を読みました。
フランスの元外相、ルイ・ボナールが皇居の周りをジョギング中、お堀に転落した。
近くにいたフォン・クロロックがお堀に飛び込んでボナールを救出するが、ボナールは誰かに背中を押されたようだと話す。
ボナールは第2次世界大戦中、レジスタンスの闘士として活動していた経歴を持っていた。
レジスタンスという言葉は耳にしたことがありますが、どういった事柄を指すのかということは、恥ずかしながらこの作品を読むまで知りませんでした。
最後がごちゃごちゃとしていて、1度読んだだけでは理解しきれず、ちょっと戻って読み直すことになってしまいました。
赤川次郎さんの中でも軽めのお話が特徴のシリーズなので、もう少し読みやすかったら良かったかな?
町田藍の「怪異名所巡りシリーズ」のテリトリーにも足を踏み入れたような作品になっていて、面白いと思いました。
表題作のほか、『吸血鬼地獄谷を行く』、『吸血鬼、交差点に立つ』が収められています。
『吸血鬼地獄谷を行く』
エリカたちは地獄谷のケーブルカーでドイツの文化大臣リザ・ラドヴァニと乗り合わせるが、途中でライフルで狙撃され、ケーブルカーが100m下の地面に叩きつけられる危機に直面!
『吸血鬼、交差点に立つ』
エリカたちがスクランブル交差点を横断中、1台の車が猛スピードで突っ込んできた。
けが人が運び込まれた病院には、車を運転していた武井が押し入ってきた。
武井は〈声〉によって事故を起こしたと言うが…
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