赤川次郎さんの『三毛猫ホームズの感傷旅行』を読みました。
あらすじ
警視庁の刑事片山は、聞き込み相手が帰社するまでの間、公園で時間をつぶしていた。
そこに、知り合いの刑事がやって来て、トイレに入っている間、尾行を代わって欲しいと頼まれた。
知り合いの刑事がしばらく動かないと読んだ尾行対象の女性が動き出し、片山は慌ててあとを追いかける。
女性が乗った電車には、同窓会中の妹晴美たちが乗っていた。
感想
良い意味で、予想どおりの展開、予想どおりの結末といった作品。安定感は抜群です。
ただ、短編だからこんなものかな?と思ってしまうのも否定できません。
この長さだと、ひねくれた結末を期待するのも無理があるのでしょうが、ちょっと捻りがみたかったのも事実だったり…
3つめに収められている『保健室の午後』のタイトルには、「三毛猫ホームズ」という言葉が入っていなくて、ちょっと当惑。
でも、内容を読んでみて納得でした。
こういう試みも面白いかも。
表題作のほか、『三毛猫ホームズの優雅な生活』、『保健室の午後』、『三毛猫ホームズの同窓会』、『三毛猫ホームズの奇跡』が収められています。
『三毛猫ホームズの優雅な生活』
ホームズは、ファッションショーの「看板猫」として借り出されることに。
しかし、ファッションショーの最中にモデルの1人が出血して病院へ搬送。
さらに、男性の死体が発見される。
『保健室の午後』
“数学性腹痛”に襲われた佐田みどりは保健室へ。
しかし、用事で席を外した木村弓子先生が保健室へ帰ってくると、背中にナイフが!
『三毛猫ホームズの同窓会』
今日は片山の同窓会。しかし、なぜか妹の晴美と石津刑事、ホームズが同行することに。
同窓会の最中、宝石商になった松木が殺害されてしまう。
『三毛猫ホームズの奇跡』
片山一行が休暇を過ごすホテルで、男性が首を吊っているのが発見された。
男はなぜか小学校の制服を着ていた!
コメント