赤川次郎『吸血鬼と生きている肖像画』

赤川次郎さんの『吸血鬼と生きている肖像画』を読みました。

 

 

〈S貿易〉の社長・野上新吉が自殺した。
評判の画家・桐山竜に書いてもらった肖像画が届いた直後のことだった。
吸血鬼のフォン・クロロックは、肖像画から絵の具以外の臭いを嗅ぎ取る。
さらに、野上の他にも桐山に肖像画を描いてもらった人物が自殺を遂げており、刑事の須川が捜査に乗り出す。

人間の弱い部分だとか、自分ではコントロールできない部分を上手く描いた作品になっています。
その心の隙のような部分に、悪が忍び寄る。そんな作品です。
事件の終結のさせ方は、結構私好みでした。

表題作のほか、『吸血鬼とお茶を』、『鏡を愛した吸血鬼』が収録されています。

『吸血鬼とお茶を』
千代子とみどりを含めたフォン・クロロック一行は温泉へ。
しかし、駅の改札は無人、駅前にはタクシーやマイクロバスが停まっていたが、運転手がいない。
町の人たちは〈マダム〉が主宰するお茶会に出ているのだという。

『鏡を愛した吸血鬼』
駅の地下道に大きな鏡が隠されていた。
その鏡を磨き上げた途端、鏡の前で突然死する人が続出する。

 

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