赤川次郎さんの『三毛猫ホームズのクリスマス』を読みました。
片山は友人の久保に頼まれ、久保が旅行する間、全寮制の女子校の警備員をすることに。
久保の旅行とは、新婚旅行のことだったが、久保は結婚式を欠席していた。
クリスマスイブの夜、学園の一室で久保の死体が発見される。
なんだか、女性読者に敵を作りそうな作品だなぁと思ってしまいました。
はじめは、女性の陰湿さ(男性から見た)を上手く描いているのかなぁとも思ったのですが、終盤にかけて、ちょっと違うんじゃない?と思うように…
プライドの張り合いを描きたかったのでしょうが、ちょっと失敗しちゃったかな?と思ってしまいました。
表題作のほか、『三毛猫ホームズの飛び石連休』、『三毛猫ホームズの子守歌』、『三毛猫ホームズの離婚相談』、『三毛猫ホームズの通勤地獄』が収められています。
『三毛猫ホームズの飛び石連休』
片山とホームズ一行は、公演で演じられる「死体さがし」の劇を見に行く。
しかし、劇団員の女性が本当に殺害されてしまう。
『三毛猫ホームズの子守歌』
製薬会社に勤める北田は、生後1ヶ月の子供の顔も満足に見られないほど多忙。
ある日、息子が寝ているはずのベビーベッドに、キューピー人形が寝ていた。
妻は、夫婦に子供なんていないと言い出す。
『三毛猫ホームズの離婚相談』
片山は晴美の荷物持ちでデパートへ。
しかし、女性に頼まれてハンカチを濡らしに行っている間に、購入した商品をすべて持って行かれてしまう。
『三毛猫ホームズの通勤地獄』
片山がラッシュアワーの通勤電車に乗っていると、痴漢と間違われて突き出されてしまった。
片山を痴漢といった女性は高校3年生だったが、親の跡を継いで会社社長をしていた。
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