赤川次郎さんの『吸血鬼はお見合日和』を読みました。
神代エリカは、父フォン・クロロックの取引先の社長の息子・国井智春とお見合をすることに。
しかし、国井には北川あずさという恋人がいた。
しかも、パソコン通信でしかやりとりをしたことのない〈みすず〉からは、「私を裏切ったことを、後悔させてやる」と言われ…
このシリーズらしく、ダイナミックな展開。
しかし、ちょっと大味すぎたかなぁという印象もあります。
赤川次郎さんの作品って、ユーモアの裏に考えさせられることがあるのが特徴だと思っているのですが、この作品に関しては、それがちょっと薄かったかな?
悪い意味で赤川次郎さんの作品になれちゃったのかも知れませんが…
表題作のほか、『吸血鬼、青空市場を行く』、『吸血鬼の一日警察署長』が収められています。
『吸血鬼、青空市場を行く』
神代エリカらがフリーマーケットを覗いていると、アイドルの立川ルイが使用した割り箸や歯ブラシ、靴下などを売っている店があった。
値段を聞いてみると、汚れた靴下が10万円だという。
しかし、店に置いてある商品すべてを30万円で買うという男が現れた。
『吸血鬼の一日警察署長』
N署の刑事・香川を訪ねて警察署に女性が訪ねてきた。しかし、その女性が持ち出したのは散弾銃。香川に遊ばれた仕返しをするつもりだ。
一方、M銀行に融資を断られた男性が、銀行員にそそのかされて、銀行強盗を計画。
フォン・クロロックは1日警察署長になって、町の治安を維持する。
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