赤川次郎『三毛猫ホームズのびっくり箱』

赤川次郎さんの『三毛猫ホームズのびっくり箱』を読みました。

 

 

箱が人を殺した?
警視庁捜査一課の片山義太郎刑事は、課長の栗原に言われて「未解決事件、20周年記念パーティ」に出席した。
そこで箱が夫を殺した謎を解いて欲しいと、桐永治子に依頼される。

びっくり箱で心臓発作を起こしたという話が、確か「幽霊シリーズ」の中にあったと記憶していますが、この話はびっくり箱が原因ではないみたい。
ちょっとややこしい話にはなっていますが、最終的に「びっくり箱」を目論んでいたというところには思わず声が出てしまいました。

表題作のほか、『三毛猫ホームズの名演奏』、『三毛猫ホームズのパニック』、『三毛猫ホームズの幽霊退治』、『三毛猫ホームズの披露宴』、『三毛猫ホームズの宝さがし』が収録されています。

『三毛猫ホームズの名演奏』
新人指揮者の戸川清人は、一流オーケストラのS響を相手に振ることになった。
新人は「意地悪」をされるのが通例だが、なぜか今回のS響は戸川のタクト通りに演奏をしてくれる。
しかし、コンサートの休憩時間に、打楽器を担当する南条が殺害されてしまう。

『三毛猫ホームズのパニック』
片山一行はビルの完成披露パーティに出席。
しかし、ビルの前には段差ができており、エレベーターからはきしみ音が…
ケチなオーナーが出費を惜しんで、設計者を途中で交代させた物件だった。

『三毛猫ホームズの幽霊退治』
片山一行は、石津の友人宅へ。
夜中の一時になると、男女の幽霊が鏡に浮かび上がるのだという。
しかし、そこには本物の死体が…

『三毛猫ホームズの披露宴』
片山は友人の白井の結婚披露宴でスピーチをすることに。
しかし、当日会場に行ってみると、白井から殺されるかも知れないと打ち明けられる。

『三毛猫ホームズの宝さがし』
片山と石津がレストランで晴美を待っていると、見知らぬ男が向かいの席に。
なんと、3日間も食事をしていないのだという。
男は、小判が自分の家の敷地内に埋まっていると聞かされ、庭を掘り返していた。

 

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