赤川次郎さんの『明日に手紙を』を読みました。
K電機が販売する洗濯機に不具合があり、女性が感電死した。
K電機の社長・片岡弥介は、被害者遺族の平田敬らに譲歩する姿勢を見せ、不具合が起きた洗濯機を別の洗濯機と交換する姿勢を打ち出した。
しかし、そんな最中、弥介は階段で転倒し、職務不能に。
代わりに社長の座に着いた息子の英俊は強硬姿勢を取り、平田との係争は裁判所で、洗濯機の交換も取りやめると発表した。
さらに、平田ら被害者側を突き崩すための裏工作も行われた。
製品の不具合問題を背景に、人を描いた作品になっています。
会社がすべての人間から、自分を強く持った人間までが入り乱れます。
そして、最後にボタンの掛け違いが発生するのですが、それから崩れていく人たちの弱いこと…
その中で生き残っていく人は、どういうタイプの人間なのでしょうか。
過去の「赤川次郎」記事
コメント