赤川次郎『死神と道連れ 怪異名所巡り9』

赤川次郎さんの『死神と道連れ 怪異名所巡り9』を読みました。

 

 

〈幽霊と話せるバスガイド〉町田藍が勤める〈すずめバス〉を、会社社長の納谷隆太がチャーターして温泉旅行に出発した。
しかし、乗客は納谷1人。
途中の山道では、まだ10月だというのに吹雪に遭って、危うく視界を失うところだった。

納谷は、学生時代に恋人の西田あかりと夜行バスで温泉に向かったが、途中の山道でバスが崖下に転落。納谷以外の全員が死亡していた。
外国で観光船が沈む事故にも遭っていたが、納谷1人が助かっていた。
さらに、建設の仕事でアフリカに行ったときには、工事現場で足場が崩れる事故が起きていたが、納谷1人が助かっていた…

温泉には、あかりの母と工事現場で亡くなった社員の妻が、納谷に復讐しようと待ち構えていた。

普段は藍の力を借りて、霊が姿を現したり、何か現象を起こしたりという作品が多いのですが、今回はちょっと違った作品になっています。

納谷は果たして死神なのか?
その答えは用意されていないのですが、本人の気の持ちようで人生は変えられるんだってことを、赤川次郎さんは言いたかったのかな?と思いました。

表題作も好きなのですが、個人的には、『墜落する愛情』の霊の書き方が好きでした。

 

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