赤川次郎『子子家庭は危機一髪』

赤川次郎さんの『子子家庭は危機一髪』を読みました。
 

 

小学6年生の坂部律子の父親が、会社の不正献金の罪を一身に背負って逃亡した。
同じ日、母親も恋人と駈け落ち。
家には律子と小学3年生の和哉だけが残され、「子子家庭」に…

その坂部家に、父親から東京に帰ってくるから会いたいとの電話が。
しかし、律子には角谷刑事と佐々木刑事の2人が張り付いていた。
親友の江田香織の力を借りて、策を練るが…

赤川次郎さんは、子どもでも大人でもない年代、高校生くらいをヒロインとして描くことが多い作家です。
あとは、大人の仲間入りを果たしたばかりの大学生とか…
それに対し、このシリーズのヒロインである坂部律子は小学6年生。
考え方も大人びていて、体も大きく、3歳くらい年上に見られるという設定です。
小学6年生の3つ上といえば、中学3年生。「三姉妹探偵団シリーズ」の3女・珠美くらいでしょうか。

考え方や身長は中学3年生なみでも、小学6年生であるということが障害になるというのが、この設定のツボ。
ただ、設定が痛々しすぎるということがあって、これまで敬遠してきたシリーズでもあります。
2冊目以降を読むかどうかも、今のところ未定だったり…

あと、律子が良い子すぎる!
体も大きく、考え方も大人びているんだけど、やっぱり小学6年生なんだなっていうギャップが思考面にもあれば、もっと深くなるのかなぁなんて思ってしまいました。

 

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