赤川次郎『その女の名前は魔女 怪異名所巡り2』

赤川次郎さんの『その女の名前は魔女 怪異名所巡り2』を読みました。
 

 

「すずめバス」で働く〈霊感バスガイド〉町田藍は、焼肉屋で偶然出会った女性から、過去に火あぶりにされた魔女の幽霊が出るという火走村を紹介される。
その話に飛びついた社長の筒見はすぐにツアーを企画し、藍を送り出す。
火走村にある旅館の大浴場で霊気を感じた藍とツアー客一行は、村長の案内で火刑場の跡を見に行くことになるが…

魔女の火刑というと、中世ヨーロッパで、魔女と噂の立った女性を拷問にかけ、火刑に処したことが有名ですが、それと同じようなことが日本でもあったというのが、今回持ち込まれた話。
しかし、現場を訪れた藍は違った空気を感じることになります。

霊が見える藍だからこそわかる、悲しみや無念を鎮めるというのがこのシリーズのパターンですが、その藍らしさがよく現れていたのは、最後に収められている『予告編の人生』でしょうか。

藍のように、霊の悲しみを鎮めることができる人がいたら…と思う一方、このシリーズのように霊が生きている人間に仕返しをできたら、世の中がちょっと変わったりするのかな?なんて思ってしまったりします。

 

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