赤川次郎さんの『やさしすぎる悪魔』を読みました。
あらすじ
花園学園高校の3人組、矢吹由利子と弘野香子、桑田旭子がレストランで食事をしていると、近くのテーブルで食事をしていた男性が、連れの女性をナイフで刺そうとした。
3人組の活躍で男を取り押さえたのだが、その男は「ここは私がごちそうするわ」と、女性が自分を馬鹿にしたと憤慨していた…
翌日、カラオケ中に酔って骨折した教師に代わりに、花園学園へやって来たのは、昨晩、男にナイフで刺されかけた女性・暁久美枝だった。
後日、香子の家が所有する別荘を訪れた3人+由利子の妹・真由子だったが、部屋の中が荒らされ、別荘を管理している福原千恵の姿は消えていた。
翌日、別荘の庭から、土に埋められた千恵が発見される。
感想
悪魔シリーズの長編6作目です。
今回、花園学園の名物3人組+1人は、組織的かつ暴力的な組織と対峙することになります。
1つ1つの対決は、このシリーズらしく、スケールが大きく、若さ所以の思い切りの良さが目立りました。
しかし、これだけ大きな組織を持ち出したわりには、その「組織」に関する説明が不十分だったような…
もう少し組織ができあがるまでや、拡がっていった過程が書かれていても良かったんじゃないかと思いました。
今回、ちょっと危険な目にあった(普通の人なら、ちょっとどころではないのですが、このシリーズだと「ちょっと」)真由子は、ヨーロッパ旅行の相談をしているようで…
ということで、長編7作目の『納骨堂の悪魔』では、4人がヨーロッパへ行くことになります!
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