赤川次郎『昼下がりの恋人達』

赤川次郎さんの『昼下がりの恋人達』を読みました。

結婚を控えた秀治と純江は、郊外にマイホームを構えた。
職場から2時間かかる新居から、乗客がいない電車に乗っていると、次の駅で乗ってきたお年寄りが、突然苦しみはじめた。
次の駅でそのお年寄りを降ろし、駅へと担ぎ込んだが、お年寄りは2度目の発作で亡くなった。
しかし、病院へ運び込んでくれた秀司と純江には、遺産の一部として5千万円が遺されていた。

1年後、秀司と純江は、借金にあえいでいた。
受け取った5千万円は使い切り、抵当に入っている自宅からも、来月には出て行かなければならない。
金策に出かけようとした秀司は、また電車の中で具合の悪くなったお年寄りを助けるが…

7作の短編が収められた短編集です。
どの話も、練りに練られたストーリーで、最後にどう転ぶのかが想像つかなくて、面白いです。
普段は、軽快な台詞まわしで楽しませてくれる赤川次郎さんですが、この本に収められている作品は、ストーリー重視。
そのストーリーを魅せる書き方も絶妙です。

ちなみに、7作の短編が収められていると書きましたが、その7作目を読みはじめたところで、「あ、この本読んだことある」と思いました…
中学生くらいの時に読んだ本だと、結構内容を忘れているんですよね。
タイトルは見覚えがあったのですが、タイトルだけを知っている作品もたくさんあるので、判断がつきません。
最近出版された本を中心に読んでいるのですが、新装版や、違う出版社から発行されたりすると、たまにこういうことが起きます。

 

 

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