【読書】アガサ・クリスティー『NかMか』

アガサ・クリスティー トミー&タペンスシリーズ ├ アガサ・クリスティー

アガサ・クリスティーの『NかMか』を読みました。

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あらすじ

第2次世界大戦中、敵国ドイツの諜報員、NとMが、イギリスへ送り込まれたという情報を受けて、前の戦争の際、情報局員として活躍したトミー・ベレズフォードはゲストハウス〈無憂荘〉に送り込まれる。
メドウズと名前を変えて〈無憂荘〉を訪れたトミーだったが、そこには、すでにブレンキンソップと名前を変えた、妻のタペンスが宿泊していた。
トミーとタペンスは、諜報員NとMの手がかりを求めて、〈無憂荘〉の宿泊客たちの様子を伺う。

感想

久々のアガサ・クリスティー作品です。
読書ノートを見てみると、どうやら2年半ぶりみたいです。

読んだのは『NかMか』。
中学生の頃に読んで、面白かった記憶のある「トミー&タペンスシリーズ」の3作目(長編としては2作目)です。
中学生の頃に読んだ記憶があるのは、2人がもっと若い時だった気がするので、『秘密機関』かなと思うのですが、今回は『NかMか』にしてみました。

このシリーズ、第1作の『秘密機関』の時は20代前半だったトミーとタペンスですが、『NかMか』では約20が経って40代前半に、長編3作目の『親指のうずき』では、さらに30年近い年月が経って…と、現実世界で経過した年月と同等の年月が、登場人物の間にも流れているのが特徴です。
そして、シリーズ4作目の長編である『運命の裏木戸』は、アガサ・クリスティーが最後に執筆した長編作品ということでも知られています。

作品のジャンルとしては、スパイ小説。
〈無憂荘〉に宿泊する怪しい客たちと、怪しくない客たち。そして、数人の町の住人。
作品の中にちりばめられた小さなヒントを積み重ねていけば、読者もNとMに辿り着けるという話になっています。

今回私は、2004年に発行されたものを読みました。
1978年に発行されたものと同じく、深町真理子さんの訳なのですが、個人的には2000年代に発行しなおしたものの方が、読みやすい気がします。
1つには、ページ数が324から421に増え、文字が大きくなったことが挙げられるでしょうか。
それに加えて、言葉づかいにも、少し手を加えられているのかな?と思うのですが、ちゃんと比較したわけではないので、自信はないです。

また、主要な作品は新訳版が発行されたりしていますので、ますます読みやすくなっているんじゃないかなと思います。
ちなみに、2010年に発行された青木久惠さん訳の『そして誰もいなくなった』は、赤川次郎さんが解説を書かれています。

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