赤川次郎『真夜中の騎士』

赤川次郎さんの『真夜中の騎士』を読みました。

やり手の実業家・添田正一が殺害された。
ホテルの玄関前で、白馬に乗った黒衣の騎士に、剣で首をはねられてしまったのだ。
その後も、白馬に乗った騎士は、社会的に悪とされている有名人を殺害していく。
鈴本芳子は、ダルタニアンやホームズの力を借りて、事件の謎に挑む。

資産家の令嬢・鈴本芳子が、自分が歴史上の人物だと思い込んで精神病院に閉じ込められてしまった仲間たちの助けを借りながら、事件に挑む「第9号棟シリーズ」の第5作です。

今回の敵は、白馬に乗った黒衣の騎士。
剣を使った対決といえば、三銃士でお馴染みのダルタニアンの出番です。
もちろん、本物のダルタニアンではないのですが、剣の腕前は本物以上?
いつものように、ズボンを切って落としちゃうとか、髪の毛を切ってハゲを作っちゃうとか、そんな不純な(?)剣の使い方ではなく、今回は文字通りの真剣勝負。物語の序盤から、ダルタニアンの並々ならぬ意気込みが感じられます。

謎解きの方は、いつものとおりホームズにお任せ。
芳子だって探偵のつもりでいるのですが、ホームズにかなうはずもなく、引き立て役にまわっています。

変装が得意なルパンのいたずらや、ムチの名手・アニー・オークリーがチンピラたちをやっつけたり…
想像上の人物(になりきった人)たちが、個性豊かに活躍する、オールスター戦のような作品になっています。

 

 

 

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