実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です。
今回は『死が小径をやってくる 三姉妹探偵団11』を読みました。
あらすじ
佐々本三姉妹の父親が例のごとく海外出張に出かけたあと、叔母の宮本加津代が見合い話を持ってやって来た。
ターゲットはなんと、中学3年生の三女・珠美!
しかも、相手は40歳の西崎敦夫だった。
その日の夜、綾子の先輩・神谷紀子が殺害されてしまう。
さらに、珠美と西崎が見学していたドラマの撮影現場では、ナイフがすり替えられ、女優の守田アカネが殺害されるところだった。
紀子は何人もの男性を、とっかえひっかえ遊んでおり、アカネはドラマの中で男性をもてあそぶ少女の役を演じていた。
感想
「三姉妹探偵団シリーズ」11作目の作品です。
これまでは、『三姉妹探偵団X ○○篇』というタイトルの形を取っていましたが、この11作目からは「○○ 三姉妹探偵団XX」という形に変わっています。
今回の犯人は、男性をもてあそぶ女性に強い怨みをもった人物。
しかも、現実世界とドラマの中の区別すらつかなくなっているような危険な相手です。
そしてもう1つ。今回の作品の中核を成しているのが珠美の恋愛です。
シリーズ3作目に、『三姉妹探偵団3 珠美・初恋篇』という作品がありますが、今回は珠美の2度目の恋でしょうか。
まだ中学生とはいえ、金銭感覚は大人以上のものを持っている珠美。
恋愛もまた、大人顔負けの恋愛をするんですよねぇ。
珠美のことが好きになっちゃう1冊です。
ただ、この余韻に浸ったまま本を閉じたかったという意味では、最後のオチはいらなかったかな?って気もします。
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