赤川次郎さんの『とりあえずの殺人』を読みました。
感想
母は泥棒、長男は殺し屋、次男は弁護士、長女は詐欺師、三男は刑事という、早川家シリーズの第3段です。
前作『やり過ごした殺人』で加わった、三男・正実の妻リル子も加わって、さらに賑やかになった早川家ですが、今回は長男・克巳が殺しの現場を女子大生田所江美に目撃されるところから物語が始まります。
その江美が通っているのは、リル子も通うK大学だった。
しかも、リル子が所属する犯罪研究部では、文化祭で正実に講演を依頼することに。
その講演を見にやってきた克巳と江美が再会してしまう。
家族それぞれが、それぞれの立場で接してきた人たちが、犯罪という同じ1本の糸で結ばれる。
その”悪”を早川家のメンバーが懲らしめて、大団円にもっていく。
いつものパターンながら、スカッとするラストが用意されています。
現在発刊されている早川家シリーズは3冊。
登場人物が個性的すぎて、ストーリーを作るのが難しそうですが、第4段、第5段も読んでみたいシリーズになっています。
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