実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です。
今回は『三姉妹探偵団9 青ひげ篇』を読みました。
出張に出かける父を見送るため、佐々本三姉妹の次女・夕里子と三女・珠美は成田空港へ行くが、珠美は人混みの中で長女・綾子が男性と2人で歩いているのを見かける。
綾子が「ウィーンは寒いでしょうね」と言っていたのが聞こえたため、夕里子と珠美は、夕里子の恋人で刑事の国友とともにウィーンへ向かう。
さらに、夕里子らのあとを3人の女性が追いかけていた。
「三姉妹探偵団シリーズ」初の海外を舞台にした作品になっています。
今回向かった先はオーストリアのウィーン。
赤川次郎さんは海外を舞台にする場合、ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語圏を舞台にすることが多いですが、今回も例に漏れず。
得意にしている舞台ということもあって、作品には安定感があります。
内容の方は、現代の「青ひげ」が出てきたり、綾子が急に男性からモテるようになったかと思えば、そのうちの1人を殺してしまったりと、いつも通りの赤川ワールドが展開されます。
舞台をウィーンにしたこと、現代の青ひげの登場、綾子が急にモテはじめた謎など、高次元でバランスがとれた1冊になっています。
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