実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です。
今回は『泥棒は眠れない』を読みました。
博物館に展示されている原人の骨が、吹き矢で女性を殺害した?
原人の骨格標本の近くで殺害されていた女性の首筋には、吹き矢によって飛ばされたと思われるトゲのようなものが刺さっていた。
刑事の今野真弓は、さっそく部下の道田刑事を連れて捜査にあたるが、真弓の夫で泥棒の淳一は、博物館に展示されている原人の骨に興味があるようで…
夫は泥棒、妻は刑事シリーズの8作目となります。
頼りない刑事を、もう1人の主人公がサポートするというのは、赤川次郎さんのいつものパターン。
このシリーズは、それがたまたま泥棒になっているだけで…
いやぁ、毎度のことながら、よくこんな設定を思いつくものだと、感心してしまいます。
しかも、毎回淳一は、捜査の手助けをしながら、自分が狙った獲物を盗んでみせるわけですから、恐れ入ります。
それにしても、今回淳一が狙っているものは、原人の骨。
そんなものを盗んでどうしようというのでしょうか。
『昔むかしの物語』、『人の恋路に水をさせ』、『神様、お手をどうぞ』、『人の噂も七・五日』の4編の短編が収録されています。
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