実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です。
今回は『マドモアゼル、月光に消ゆ』を読みました。
『南条家シリーズ』の5作目ですね。
南条麗子とケンの娘・幸子の小学校の修学旅行の行き先を、父母会長である麗子が決めることになった。
いつもなら、軽井沢や箱根に行くのだが、麗子の母・華代の思惑で、今年は「ドイツ旅行一週間」になってしまった。
しかも、華代が主たる父兄のもとに「ドイツ行きに反対のお宅があるんですって!」と電話をかけまくったものだから、父母会では満場一致で採択されることに…
こうして決行されたドイツへの修学旅行には、幸子の付き添いとして、麗子、ケン、華代、麗子の双子の妹・美知、美知の部下・大岡、お手伝いの春子。つまり、仕事で忙しい華代の夫以外の南条家の人々全員が、参加することになったのである。
音楽や映画の話も躁ですが、赤川次郎さんはドイツ語圏のドイツ、オーストリア、スイスがお好きですよね。
海外での話となると、ほぼ決まってこれら3ヶ国での話です。
そんな「お得意の」ドイツでの話ですが、今回はちょっと雰囲気が異なります。
ドイツでのドタバタ劇と並行して、夜な夜な、美知がケンに対して中学時代に巻き込まれた事件のことを語るのです。
ドイツで現在起きている事件と、美知が中学生時代に巻き込まれた事件。この2つがどこかで交わるのか、交わらないのか…
次のページを早くめくりたい衝動に駆られてしまいます。
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