実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です。
今回は『プロメテウスの乙女』を読みました。
19XX年、急激に右傾化の進んだ日本で、3人の女性が体内に爆弾を埋め込む手術を受ける。
ターゲットは滝首相。
その手術を受けた女性のひとり、二宮久仁子は、首相の肝いりで結成された組織「プロメテウスの処女(おとめ)」の隊員になる。
赤川次郎さんの軽い語り口だから軽く読めるものの、日本が極右化したらどうなるかなど、考えさせられる場面が多くあります。
赤川次郎さんはたまにこういう社会的要素の強い小説を書かれますが、日本の状況に目に余るものがあったのでしょうか。
近未来の未来予測もなかなかのもので、現在に当てはめても、実現できているものや、実現できていないものなど、当たり外れを確認しながら読むのもなかなか楽しいです。
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