赤川次郎『三姉妹探偵団3 珠美・初恋篇』

実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です
今回は『三姉妹探偵団3 珠美・初恋篇』を読みました。

三姉妹の3女・珠美は、試験の問題を盗んだとして、3日間の停学処分を受けてしまいます。
「そんなことして、いくら儲かる? 学生の小づかいなんて、たかが知れてんじゃない」と、現実的な反論を述べる珠美ですが、下された処分は覆りません。
結局、「3日間も休める!」と、前向きに受け止めるのでした。

しかしその夜、珠美が通うM中学で殺人事件が発生。そして、被害者のバックの中からは試験の問題用紙が出てきます。
3日後、被害者の息子・有田勇一がナイフを手に珠美のもとへ…

「三姉妹探偵団シリーズ」の3作目の副題は「珠美・初恋篇」となっています。
「色気より金」の珠美には、まだ恋は早いんじゃないの?と思うのですが、シリーズ第1作では、長女の綾子が高校教師の安藤と恋に落ちていますし、次女の夕里子は刑事の国友と恋の真っ最中。
三女の珠美だけが取り残されていたんですね。

大学生の綾子の恋は、大人の危険な香りがするものでしたが、今回の珠美の初恋は、中学生らしい初々しいもの。
このあたりの書き分けがさすがです。

「初恋篇」という割には、ドロドロした大人の世界や裏社会を垣間見てしまった気もしますが、佐々本三姉妹らしい作品となっています。
でも、やっぱり珠美には、恋よりお金の方が似合うかなぁ。

 

 

 

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