実家にあった大量の赤川次郎本を読み返し中です。
今回は『寝台車の悪魔』を読みました。
『寝台車の悪魔』は花園学園に通う3人の女子高生を主人公にした「悪魔シリーズ」の第2弾です。
矢吹由利子、弘野香子、桑田旭子らが通う花園学園の2年生は、寝台列車を使って修学旅行から帰京。
しかし、その寝台列車で女性の死体が見つかります。
父親が急死した川村冬子のもとには「口は災いのもと」という脅迫めいた電話が。
冬子は列車内で白いコートの男とぶつかっていた。
今回3人が対峙するのはプロの殺し屋。
中でも香子と殺し屋の対決シーンは思わず息を飲むほどピーンと緊張の糸が張り詰めたシーンに仕上がっています。
しかし、ここで剣を交えた2人は互いのことを認め合い、冬子が抱えているもう一つの問題に協力して立ち向かいます。
やがて、冬子と殺し屋の間には恋心が芽生えますが、香子は頑としてそれを許しません。
最後は少し切ない展開に。
元気一杯の3人組がウリのこのシリーズですが、こんな終わり方も良いのではないでしょうか。
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