実家にあった大量の赤川次郎本を読み直し中です。
今回は『起承転結殺人事件』を読みました。
中華料理店に人質をとって立てこもった犯人は、人質と交換に刑事を寄こせと要求してきた。
要求に従って犯人のもとへ向かった井上刑事だが、犯人の様子がなんだかおかしい。
自分は事故で沈んだ遊覧船の元船長だが、あれは事故じゃないと言い残して自殺してしまった。
大貫警部と共に観光船の事故を調べに行った井上だが、到着早々殺人事件に出くわしてしまう。
この作品で、「四字熟語殺人事件シリーズ」の第3の主人公である向井直子が初めて登場します。
また、表題作以外の作品のタイトルも『〈四字熟語〉+殺人事件』の形で統一され、このシリーズの基本骨格が形成された、記念すべき1冊となっています。
表題作の『起承転結殺人事件』は、タイトルどおり起承転結のお手本のような構成をとった作品になっています。
相変わらず大貫警部の迷推理に振り回されることになるのですが、最後はその大貫がなかなかの名推理を見せてくれます。
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