赤川次郎『幽霊終着駅』

赤川次郎さんの『幽霊終着駅』を読みました。

都心から離れた、郊外の終着駅。
乗客が網棚に忘れた風呂敷の中から、女性の生首が出てきた。
たまたま近くを通りがかった警視庁捜査一課の宇野警部が呼び出されたものの、生首は映画の撮影に使うための作り物だった。

「幽霊シリーズ」としては珍しく、誰も殺されない作品になっています。
人間ドラマに焦点を合わせた作品といえば良いでしょうか。

殺人事件が起きないという異例の作品にしたということは、何か伝えたいメッセージがあったに違いないのですが、これといったものを感じられないまま作品が終わってしまいました。
考えさせられることはいろいろあったのですが、はたして赤川次郎さんが1番言いたかったことは何なのだろう?と、少し戸惑ってしまいました。

 

 

 

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