実家にあった大量の赤川次郎本を読み直し中です。
今回は『一億円もらったら』を読みました。
大富豪・宮島勉の趣味は見も知らぬ人物に一億円を贈って、その人がどう変わるかを観察すること。
通勤途中にただすれ違うだけの女性の父親が使い込んだ金の補填に使おうとする男性、生まれ故郷へ戻りたいという女性、痴漢に間違われて職を失いかけた男性…
観察の対象は様々ですが、一億円の使い方もまた様々です。
「一億円もらったら」なんて素敵な響きなのでしょう。
私がもし一億円もらったら、予算500万円ぐらいで車を買って、あとは貯金でしょうか…
宮島氏の望むような使い方ではありませんね。
5作の短編が収められていますが、個人的には4作目の『仰げば尊し』に深く感動しました。
実際に目で見たわけでもないだろうに、どうしたらこんな表現ができるのだろうと、ただただ感心するばかりでした。
あぁ、一億円欲しいなぁ。
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