内田康夫『ぼくが探偵だった夏』

内田康夫さんの『ぼくが探偵だった夏』を読みました。

夏休みに入る一週間前、浅見少年の隣の席に本島衣理が転校してきた。衣理は、軽井沢にある浅見家の別荘の近くにある喫茶店の娘だった。
浅見と衣理、自転車屋の峰男くんの三人は、女性が行方不明になったという「妖精の森」を散策中、怪しい穴掘りの現場を目にする。そのことを警察に届けた浅見だが、対応してくれたのは刑事になりたての「信濃のコロンボ」こと竹村岩男巡査だった。
岩村が確認したところ、犬の墓であったことがわかったが、浅見はさらなる疑問を抱き、再び「妖精の森」にある別荘へと向かう。

小学生時代の浅見が手がけた初めての事件について記されています。
児童向けの書籍として刊行された「講談社ミステリーランド」の中の一冊として刊行されていて、少年少女でも楽しめる内容になっています。
同じ「講談社ミステリーランド」の中には、綾辻行人氏の『びっくり館の殺人』なども含まれていて、本作品同様、大人向けのシリーズ作品を子供向けに書き下ろした形になっています。

本作品は児童向けに書かれたということもあって、とっつきやすい作品となっていますが、これまで「浅見光彦シリーズ」を読んでこられた方にとっては、貴重なシーンの連続でもあります。
浅見の父・秀一や二人の妹の祐子と佐和子が登場したり、兄・陽一郞と妻・和子はまだ結婚していなかったりと、約二十年前の浅見家の様子を見て取ることができます。
 

 

 

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